初心者がアフィリエイトで稼げない理由7選。代理店視点で考えてみた

アフィリエイト 稼げない

新しくメディア運営を始めようとしている人から良く受けるのが、

『アフィリエイトって稼げるんですか?』という質問。

僕らは代理店なので、結論から言ってしまえばアフィリエイトが稼げなければ代理店として運営を続けられませんというのが答えになりますが、普段代理店としてさまざまなアフィリエイター様とお話させていただいたり、獲得を多く伸ばせているメディアのデータを分析していく中で、稼げるメディアと稼げないメディアには、行動に大きな差があることに気づきました。

弊社が運営するコスメ情報サイトにも稼げていなかった時期があるので、本当に稼げるのか疑問に思うその気持ち、分かります。

今回は、アフィリエイトが稼げないと言っている人たちが現時点で稼げていない理由と、今後稼いでいくためにどうしていけばいいかについて、まとめてみました。

稼げない理由1:諦めが早い

一番稼げないのがこの理由。「諦めが早い」ことです。

サイトを立ち上げても、数エントリ作っただけで『稼げない』と諦めて別サイトの立ち上げ。また別のサイトを立ち上げたと思えば『他に稼げるネタを見つけた』という理由で別サイトの立ち上げ。

そういった進め方ではサイトや自分自身のレベルを上げることはできず、いつまで経っても稼げるレベルに到達することはできません。

上記は、稼げるサイトと稼げないサイトを図式化したものです。

『稼げる』という状態までサイトを育てるためには、ライティング力SEO力、サイトやライターの専門性を積み上げていく必要がありますが、諦めの早い人はAやBの状態まで作ったところで自分の持っている知識が頭打ちしてしまい、そこで諦めて先に進まずにゼロからやり直すケースが見受けられます。

サイトが「稼げる」という状態になるには、知識やノウハウ、サイト規模の積み上げが必要です。

「稼げる」という壁を乗り越えるためにノウハウや知識を吸収しながら、実践によってサイトや自分の能力を高めていく必要があるにもかかわらず、「稼げる」というレベルに到達する前にあれこれつまみ食いしていては、いつまで経っても稼げるレベルに到達することはできません

現在弊社が運営しているコスメ情報サイトは、運営停止していた期間もありますが、10万円の売上を出すのに2年かかりました。

運営当初のエントリを見返すと、情報の質やライティングスキル、どれをとってもよくこれで運営を続けようと思ったなと感じるほどのレベルの低さです。

美容に関する知識も専門性もなく、ただただキーワードを選定して情報を追加したサイトはだれにも認めてもらえるはずがなく、一部の「たまたま上位表示できたキーワード」で一喜一憂していたのを思い出します。

売上が伸ばせ始めたのは、知識向上のために化粧品の成分や効果、薬機法などの基礎知識を学び始めたころから。単なるテキストの寄せ集めではなく、専門家としての意見を述べるために、専門家としての知識を高めることを決めてからです。

そこの重要性に気づけたのは、「このままでは稼げない」ということに気づいたあと、「どうすれば稼げるのか」「どうすれば訪問者やGoogleに認めてもらえるのか」と考えたからだと思います。

10万の売上が出れば30万、50万の売上は必ず出ます。(前述したコスメ情報サイトでは、10万円売上の半年後に30万売上を達成しました)

諦めずに、SEOの知識とライティングスキルを高めながら、記事の作成・改良を続けましょう。

ターゲットキーワードで順位を取るために、10回20回のエントリリライトを当たり前にこなせるようになってからが本番。諦めの悪さこそが、アフィリエイトで成功するコツです。

稼げない理由2:サイトの方向性が定まっていない

サイトの運営によって、どう収益化していくのか。サービスの中心を何にするのか、訪問者に何を提供するのかといった方向性が決まっていない状態では、稼ぐのは難しかったです。

アドセンスに対する収益化対策をあれこれ考えるあまり、アドセンス売上が取れているエントリを必死に改良していた時期が僕にもありました。

弊社運営サイトを例に取ると、以前は「女性向けの情報サイト」という非常にふわっとしたイメージで運営を開始し(汗)、たまたま順位を取得できたキーワードをより上位に上げるためにページを完了し、関連するエントリを構築していくことで順位取得できるキーワードを増やしていく方法をとっていました。

ですが、この形式では本来狙うべきキーワードでの順位や、本来獲得すべきアフィリエイト案件での獲得をすることはできず、無計画もいいところです。アドセンスでの売上は多少取れましたが、人件費すら稼ぐことはままなりませんでした

そこで、コスメで悩みを解決したいというユーザーニーズに対して、専門家の知識を元にした実使用レビューを提供し、クライアントの商品を紹介することで収益化するということを決定。売上を伸ばすことができたのはそのタイミングからです。

ポイントは、そのアフィリエイト案件を利用したいと考えるユーザーを、どんなキーワードで集めるか。そのキーワードの検索意図を満足させるためにどんなエントリを作成して案件と結びつけるか、それによって最終的にどんなサイトを作り上げるのかを考えることだと思います。

運営開始当初、僕が陥った駄目なパターンが、この流れです。

  1. 「ヘアカラー」というキーワードで上位表示できた。
  2. 訪問数も多いので、なんとか収益化したい。
  3. ヘアカラーに興味があるからダメージケアにも興味があるはず。
  4. ヘアカラーのエントリにダメージケアの商品を置いてみよう

これだと稼げません。やるだけ時間の無駄です。

ヘアカラーというキーワードで検索するユーザーは、ヘアカラーに興味があるユーザーです。ヘアケアに興味があると思ったら大間違いです。

もし、この流れで獲得が取れたとしても、今ではたまたまだと考えて無視します。
なぜなら、「ヘアカラー」で検索するユーザーの検索意図に沿っていないからです。

そのため、収益化するためには『髪を染めたい』という検索意図に対応するヘアカラー剤を紹介するのが良いとも思えますが、amazonや楽天の商品は料率が低く、大きな売上につなげることはできません。

なので、こう考えを改めました。

  1. 「ヘアカラー」というキーワードで上位表示できた。
  2. 収益化できないので、他のヘアカラー系の案件を取り扱おう
  3. 白髪染めのアフィリエイト案件があるようだ。
  4. 白髪染め関係の商品をどこよりも深く調査して、訪問者に役立つエントリーを作ろう

この考え方の変化によって「白髪染めシャンプー」というキーワードで上位を取り、収益を伸ばすことができました。

収益化につながる別の考えとして、こういうのもいいかもしれません。

  1. 「ヘアカラー」というキーワードで上位表示できた。
  2. 訪問者には「髪を染めたい」という検索意図があるはず。
  3. 髪を傷めずに染めることができるカラートリートメントを紹介しよう

稼げない理由3:YMYLに該当するキーワードを狙っている

もしあなたが専門家でないのであれば、YMYLと呼ばれるジャンルでのアフィリエイトはおすすめしません。

YMYLとは、Googleが検索品質評価ガイドラインで評価基準として上げている、経済や健康に関するジャンルのことを指します。

●YMYLに関するジャンル
①ショッピングや金融取引ページ
②財務情報ページ
③医療情報ページ
④法的情報ページ
⑤重要なニュースまたは公的情報
⑥その他、児童養子縁組や自動車の安全に関わる情報

経済や健康に関するジャンルには、特にE−A-Tと呼ばれる3つの要素、Expertise(制作者がもつ専門性)&Authoritativeness(作成者とブログがもつ権威性)&Trustwoethy(信頼性)の3つの軸が必要で、専門家でなければ上位表示することは困難です。

2019年5月に発表されたGoogleのガイドラインでは、非YMYLサイトでのE-A-T評価が軽減されたと言われますが、依然としてYMYLサイトには専門性が求められます。

逆に考えると、YMYLに該当するジャンルで稼ぎたければ、専門家になるか、専門家に手助けをもらうことで上位を狙うことができると言えます。

稼げない理由4:学ぶ意欲がない

アフィリエイトで稼ぐには、SEOの情報に加えて、アフィリエイト案件に対する専門的な知識、SNSを活用するノウハウ、ライティングスキル、サイト構築に必要なHTML,CSSの知識、Wordpressのプラグインなど、様々な情報が必要です。

コンテンツ制作やSEOは1年前の情報が古すぎて使えなくなるケースが非常に多く、常に新しい情報を仕入れていないと古い装備で戦い続ける必要があります。古い装備で敵に勝つのは非常に辛いです。

現時点で自分が持っているアイデアやノウハウのみを過信していては、SEOの変化に対応することはできません。必要な情報を積極的に外部から集め、実践することで血肉に変えていく必要があります。

もし、それらの知識やノウハウを高める意欲が持てないのであれば、自分で学ぶ努力が必要となるアフィリエイトではなく、言われた仕事をこなすだけのアルバイトを選択することをおすすめします。

稼げない理由5:実践できないことばかりを学んでいる

情報収集と考察は、慣れてしまえば楽な仕事です。一番大変なのは、行動して結果を出すこと。

頭でっかちの評論家には結果を出すことができず、行動して手に汗をかいたプレイヤーこそが、新たな結果とノウハウを作ります。

SEOの情報を収集するのも大事ですが、実践できない情報なら収集するだけ無駄。どんなに新たなノウハウを得ようとも、行動しなければ宝の持ち腐れです。

情報を取り入れるときには、この情報によって、どう行動を変化させるかを意識して取り入れることが、アフィリエイトを成功に導く重要なポイントだと思います。

稼げない理由5:目を向けるべきポイントがズレている

  1. 毎日データ分析するのに行動が変わらない
  2. HTMLの改善点やレイアウトの変更に毎日時間をかけている
  3. 収益に繋がらない検索KWでの順位獲得に一喜一憂する

これらはすべて、稼ぐために役立たない行動です。

本来、データ分析の目的は、データを分析することによってPDCAサイクルを回すことだと思います。それであれば、分析の結果、次の行動に変化がなければ目的は達成することができず、分析するだけ無駄です。

HTML改善の目的がSEO上昇だとして、現時点でSEO上昇のために現在一番重要だと思われる施策がHTML改善ならば、時間をかけて改善していく必要があると思いますが、HTMLはランキングファクターの一要素にすぎず、現状では検索意図を重視したエントリ構築のほうがSEO上昇に役立つケースが多いと思います。

行動にはすべて目的が必要です。データ分析にも、HTML改善にも、順位チェックにも。そして、その目的次第でアウトプットが変わります。

例えば、失敗した人を怒るという行動の目的が「失敗した相手がムカつくから気晴らしする」であれば、出てくるアウトプットは「相手に嫌われる」になります。

目的が「次に同じ失敗を繰り返さないように」であれば、怒るという選択肢以外にも取るべき行動があることに気づきます。

データ分析の目的が「サイトの改善点を見出して、改善することで収益化する」のであれば、過去のデータを見るよりも、他社の成功例を参考にすることも必要かもしれません。

同じように、自分のサイトをユーザーが選ぶのには目的や理由があります。その理由をないがしろにして行動をしても、意味がありません。

コンビニを選ぶ一番の理由は「近いから」「買いたい商品があるから」だと思います。自分がコンビニに行く理由がそれだからです。

少なくとも「店長が毎日データを見てるから」や「頻繁にレイアウトが変わるから」ではありません。毎日2〜3時間をanalyticsでのデータ分析に費やしても、それによってお客さんに提供するサービスが変わらなければ、時間の無駄としか言いようがありません。

人は誰しも自分の得意分野に気持ちを向けがちです。いくらデータ分析や情報収集が得意でも、実行動が伴わなければ結果に繋げることはできません

「アフィリエイトで稼げない」という人が行動や意識を集中させるべき対象は、アフィリエイト案件の専門知識と訪問者の検索意図。つまり提供する情報です。

稼げない理由6:必要なコストをかけない

時間や資金など、掛けるべきコストを掛けることができないのであれば、稼ぐのは難しいと思います。

もちろん、無駄なコストはなるべく避けるべきです。効果があるかわからないような謎ツールや、すべてが無駄とは限らないですが数十万円を必要とするセミナーなど、極力コストを抑えることで、本当に必要なコストを掛けることができると思います。

僕が必要だと思うコストは、ドメイン、サーバー、アフィリエイト案件のテスト商品購入、専門書籍や雑誌の購入などです。

特に書籍からの情報収集は重要で、単なる他社エントリのパクリ記事から卒業したオリジナルエントリを書くためには欠かせない存在となっています。

まとめ

アフィリエイトでは、記事を書くことや順位を取ることが目的になってしまうと、なかなか稼ぐことはできないと思います。

アフィリエイトで紹介する商品の専門家として、誰に何を提供するかを決め、ユーザーが他のメディアよりも自メディアを選ぶ理由を作り、それらを追求することで、SEO評価アップによる順位向上、獲得率向上につなげていくことが重要です。

アフィリエイト業界は日進月歩。他のビジネスよりも参加障壁が低いだけあって簡単に稼ぐことはできないと思いますが、行動の繰り返しが実を結んだときの喜びはひとしおですよ!


カテゴリ:ブログ

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