Google SEOランキングファクター日本語版・完全ガイド(解説&翻訳)

SEOランキングファクター 説明のイメージ

こんにちは!サトウヂロウです。

SEO先進国・アメリカのSEO業者、Backlinko(バックリンコ、と読みます)のランキングラクターを日本語でご紹介します。

日本語サイトでも翻訳を紹介しているところはあるのですが、そのほとんどは直訳で、本来の意味が伝わりにくいものが多いのが現状です。

僕たちはBacklinkoのランキングファクターを参考にしています。Backlinkoのブライアンも「議論の余地がある」としながらも、ここまでランキングファクターを詳細にまとめた資料はありません。一読するだけでも新しいアイデアが浮かぶような、刺激的なものばかりです。

ここでは初心者の方にもわかるよう、なるべく詳細な解説を心がけています。
長いですが(笑)、ぜひ最後までご覧ください。

※ランキングファクター(Ranking Factors、ランキング因子)とは
Googleが検索結果の順位を決めるために見ているポイントのこと。

この記事は以下のエントリーを参考にしています。
Google’s 200 Ranking Factors: The Complete List (2018)

ドメイン関連

1. ドメインエイジ

ドメインが長い(ドメインの年齢=ドメインエイジ)ほど、SEOには有利だ、というものです。Googleのマット・カッツは、GoogleのSEOチュートリアルビデオで以下のように言っています。

“The difference between a domain that’s six months old versus one year old is really not that big at all.”

『(翻訳)6ヶ月経過したドメインと、1年経過したドメインでは、その差はほとんどない』

しかしこの発言は、Googleがドメインエイジを参考にしていることの裏付けでもあります。マット・カッツが言う通り、重要ではないのでしょう。

2.トップレベルドメインにキーワードが含まれるか

トップレベルドメイン(Top Level Domain、TLD)とは、ドメインのうち、ドット(.)で区切られた、一番最後のグループの事です。僕たちのサイト「https://exaf.jp/」では「.jp」が、それに当たります。

TLDは、そのサイトの属性を表現しますが、ランキングファクターとしてはほとんど意味をなさないでしょう。最近は「.aero(航空業界)」「.movie(映画・動画)」など、コンテンツの属性を表すTDLが増えてきましたが、それが必ずしもサイトコンテンツと一致しているとは、残念ながら言えません。

(テレビ業界で使われる「.tv」は、実はツヴァル国の国別TDLで、元々の意味ではテレビ業界は関係ありません)

しかし、ドメインの中にターゲットキーワード含まれる場合は、依然として効果を持つようです。

3.ドメインの一語目が対策キーワード

ドメインの一語目がSEO対策キーワードから始まるサイトの場合、ドメイン内に対策キーワードが入っていなかったり、対策キーワードが途中や後方にある場合よりも、より上位に出るようです。

例えば、クリーニング業界のサイトで「クリーニング(cleaning)」を対策キーワードと仮定します。

○:cleaning-alfa.com → より有利
×:beta-cleaning.com

上に挙げたように、cleaningというキーワードが直接的に文頭に来ている方が、効果が高い、と考えられます。

4.ドメイン登録の長さ

これは日本ではあまり聞かないランキングファクターですね。「正当に運営されたドメインなら、数年分を前もって購入している(押さえている)はずだ」というものです。

Googleが提出した特許に、以下の記述があります。

“Valuable (legitimate) domains are often paid for several years in advance, while doorway (illegitimate) domains rarely are used for more than a year. Therefore, the date when a domain expires in the future can be used as a factor in predicting the legitimacy of a domain.”

『(翻訳)貴重な(正当な)ドメインならば、複数年分を前もって支払われるものです。しかしドアウェイ(不正な)ドメインは1年以上使われることは稀です。したがって、ドメインの有効期限日は、ドメインの正当性を予測する要因として使用することができます。』

翻訳文にある「ドアウェイ」とは、SEO集客用に本サイトとは別に運営されるサイトです。導入口になるため、Doorway Siteなどと表現されます。日本では、サテライトサイトということがあります。

5.サブドメインのキーワード

サブドメインの中にSEO対策キーワードが出現すると、検索結果順位に好影響を及ぼす可能性があります。これは、Moz(アメリカでも有名なSEO業者)のパネラーが言及しました。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

6.ドメインの履歴

ドメイン所有者がコロコロと変わっていたり、数回の中断があったりすると、Googleはそれを「リセット」のサインだと捉え、今まで取得していたドメインへのリンクなどが無視される可能性があります。また、ある場合には、そのドメインが持っていたペナルティが新しいドメイン登録者へ引き継がれることも考えられます。

中古ドメインを購入しSEO的に優位な状況からスタートするという施策があります。しかし、中古ドメインの使用は効果の確度が低く、逆にリスクがある、ということ。ズルをせずに、一から構築するべし、ということですね。

7.完全一致ドメイン(EMD)

EMDとはExact Match Domainの略で「完全一致ドメイン」という意味です。日本語ではケースが少ないですが、ユーザーが検索をする語句に「完全に一致する」ドメインを持つという、SEO施策です。

日本語では「日本語ドメイン」というものだけがが対象となるでしょう。

EMDは今なお、ランキング因子として働く可能性があります。しかしその一方、サイトのコンテンツが低いと、EMDアップデートというGoogleアルゴリズムによるペナルティを受ける危険性が高くなります。

そもそも日本語ドメインの効果が不透明である以上、日本人にとっては避けるべき施策だと思われます。

https://searchengineland.com/google-emd-update-research-and-thoughts-137340

8.Whoisのプライバシー保護サービス

Whois(フーイズと読みます)とは、ドメインの所有者、登録者を確認するためのサービスです。本来であれば、登録者の名前、会社名、連絡先などが詳細に表示されます。でも、プライバシー的に少し怖いですよね。そのプライバシーを守るのが、「WHOISのプライバシー保護サービス」なんです。Whoisプロキシ、などとも呼ばれます。日本では、お名前.comが提供する「Whois情報公開代行」が有名です。

僕たち運営者のプライバシーを守ってくれるプライバシーサービスですが、SEOにとってはマイナスの影響が出る可能性があります。Googleが「何かを隠そうとしているのでは」と判断するかもしれない、というのです。

Googleのマット・カッツ氏は以下のように言及しています。

“…When I checked the whois on them, they all had “whois privacy protection service” on them. That’s relatively unusual. …Having whois privacy turned on isn’t automatically bad, but once you get several of these factors all together, you’re often talking about a very different type of webmaster than the fellow who just has a single site or so.”

『(翻訳)”…私はそれらのサイトのwhoisをチェックすると、彼のサイトはすべて” whoisのプライバシー保護サービス “が適用されていた。それは比較的珍しいことです。… whoisのプライバシーを有効にしておくことは悪いことではありません。しかしこれら全ての要因をまとめて考えてしまうと、サイトを1つ2つしかない人とはまったく異なるタイプのウェブマスターだと言えるでしょう』

特別に設定する理由がないのであれば、プライバシー保護サービスを使わずに、登録者情報(=運営者情報)を開示した方が、Googleだけでなくユーザーにとっても透明性のある運営が出来そうですね。

9.ペナルティーを受けたWhoisオーナー

もしペナルティーを受けた時、Whoisの情報を元に、他のサイトにも悪影響を及ぼすかもしれません。これは前述の「Whois情報を開示しているか」とも関連しますね。

スパムを積極的に行う人物(スパマー)は、このような複数サイトに及ぶペナルティを警戒するでしょう。その結果、その人のが運営するサイトのWhoisは全て、プライバシー保護サービスが適用されることになります。

10.国別ドメインによる効果

国別コードトップレベルドメイン(.jp、.us、.krなど)を使用すると、その該当国内でのSEO評価に好影響を与える可能性があります。でもその一方、複数国を対象としたSEOには制限が掛かってしまうことがあります。

前述の通り、国別コードが正当な利用をなされないことが一般的になってしまっているため、その効果は微々たるものだと考えられます。

しかし、ユーザーが受け取る印象値まで考えると、日本を対象にしたサービスサイトには、.jpを利用したいですね。

ページ関連

11.タイトルタグ内のキーワード

かつて言われていたようなほど強力なものではなくなってきましたが、今なお、タイトルタグ(html文書としてのタイトル、<title>)内にSEおターゲットキーワードを挿入することは、有効な手段です。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

上のグラフは、Google検索結果での順位と、対策キーワードがタイトルタグ内に出現したかどうかの相関図です。2%未満という限られた結果ではありますが、確実に「キーワードが入っていた方が、より上位に表示される可能性がある」といえるでしょう。

12.タイトルタグの先頭にキーワードがあるか

SEOMOZの分析では、タイトルタグの中に含まれるキーワードの位置が、SEO評価に影響するというものです。タイトルがターゲットキーワードから始まる(タイトルタグのうち、キーワードが先頭に位置している)場合の方が、キーワードで終わる(キーワードが終端に位置している)場合より、よりよい評価を受けると考えられています。

13.要約タグにキーワードを使用するかどうか

要約タグとは、ページ(HTML文書)のMETA要素(表示しない要素)に書き込む、要約文を書き込むタグのこと。meta description(メタ・ディスクリプション)とも呼びます。

Googleは要約タグをランク付けに使用していません(こちらの記事で名言しています)。しかしそれでも、要約タグの中に対策キーワードを含めるべきだ、というのです。これはなぜでしょうか。

それは、検索するユーザーへのアピールのため。

要約タグは、検索結果の「要約文」に使われる可能性があります。要約タグに対策キーワードを明示的に入れてあげることで、検索しているユーザーのクリック率(Click-through-rate、CTR)を引き上げることが出来るはずです。

14.対策キーワードが、H1タグに出現するかどうか

H1タグとは「見出しタグ」と呼ばれ、通常ひとつのページに1つ、用いられます。H1タグはそのページの総まとめて的な意味を持っていて「第二のタイトルタグ」という認識が一般的です。

今では主流となっているCMS「Wordpress」では、標準的なテンプレートのH1タグは、ページタイトルと同じものが表示されます。なので当然のようにお感じの方も多いと思います。それは、このランキングファクターを参考にしていたんですね。

※CMSとは、Contents Management Systemの略で、サイトを一括管理する「Wordpress」のようなシステムのことです。

https://cbutterworth.com/do-h1-tags-still-help-seo/

オーストラリアのデジタルディレクター、クリス・バターワースによるH1タグと順位の相関研究結果が上のグラフです。(絶対にランクインするように)意味不明のキーワードをH1タグやPタグ(段落タグ)に書き込み、そのページの順位を観察することで、H1タグと順位の相関関係を調べました。

結果は上記の通り、H1タグにキーワードを配置した方が、順位が高くなる(1.0に近くなる)という結果でした。

実はこの実験は2回実施されているのですが、2回目の結果は「明確な差が出なかった」のだそうです。つまり、大きなSEO効果は得られない、と考えるべきでしょう。

15.TF-IDF

TF-IDFとは、Term Frequency, Inverse Document Frequencyという言葉の略で、日本語では「用語頻出度、逆文書頻出度」と表せます。文書解析というデータ分析に用いられる手法です。これ手法が、Googleがページのキーワードを分析する際に使われているはずだ、というのです。

元々このTF-IDFは、特定の文書から「特徴的なことば」を算出されるために使われます。ざっくりと説明すると「ページ内で一番多く、サイト内ではあまり使われない」言葉が特徴的だ、という理屈です。

Googleは順位付けをするとき、そのサイトの中で最も評価の高い1ページを、ランクインさせようとします(例外はあります)。その際に、TF-IDFで特徴的なキーワードを分析していると考えられています。

16.コンテンツの長さ

SEOターゲットキーワードに対してより多くの言葉で表現することは、短い言葉で端的・表層的に表現したページよりも高い評価を受けるはずだと考えられています。

https://backlinko.com/search-engine-ranking

上の図は、Backlikoがまとめた「記事の単語数と検索結果順位の相関図」です。上位に上がるにつれて文字数が大きくなり、最大値の2位では2,000語近い数値となっています。

ここでの数字は「英語の単語数」であることに注意してください。上の表を読み解くと、1ページ目にランクインするには1,800語は必要であると分かります。これは文字数として英語で8,000字、日本語で同等の情報量を表現しようとすると16,000字が必要だと考えられます。

17.Table of Content

Table of Contentとは、目次という意味の英語です。見出しをリンク化した目次は、Googleがサイトを理解するのに役立つと考えられます。またサイトリンクとして認識されるという現象も確認されており、CTRの向上や、ひいてはSEO効果の改善に繋げることができます。

18.キーワードの密度

かつてはGoogleはキーワードの密度によって、そのページのテーマを決定していたと考えられます。今はさほど重要ではないものの、やはり一定の効果は期待できるようです。しかし、過剰なキーワードの詰込みはペナルティの要因にもなります。

19.コンテンツ内のLSIキーワード

LSIとはLatent Semantic Indexingの略で、潜在的意味索引という日本語があてられます。Googleは、文脈からそのものを正しく理解するためのキーワード(=LSIキーワード)活用しているというのが、このランキングファクターです。正しくLSIキーワードを配置すれば、より正確にGoogleに情報を読み取ってもらうことができます。

「マック」という言葉を例にとってみてみましょう。マックには複数の意味があります。

  • 今僕が触っているこの機械も「マック(Macintosh)」
  • ハンバーガーの「マック(McDonald’s)」
  • 化粧品でも「マック(M・A・C)」がありますよね。

これらをそれぞれ正しく表現するためには、本来ならば「パソコンのマック」「ハンバーガーのマック」「化粧品のマック」としなければなりません。では「マック」という言葉を説明するのに有用なLSIキーワードは何でしょうか?

  • 「マックで入力する」は、確実にパソコンですよね。
  • 「マックが食べたい」は、ハンバーガー以外はあり得ません。
  • 「マックの濡れ感」は、化粧品にしか使えない表現です。

もちろん明示した方が良いのかもしれませんが、こういった文脈にも意味を持たせるLSIキーワードがあると、よりSEO効果が向上すると考えられます。

これらのLSIキーワードは、日本語では「共起語」と表現されることが多いです。

20.タイトルタグや要約タグ内のLSIキーワード

LSIキーワードは、タイトルタグや要約タグの中でも効果を発揮すると考えられます。もし複数の意味を持つキーワードを対策するとして、Googleにとっては「別々の単語」であり、「別々に評価」するはずです。だからこそ、ちゃんと正しく評価してもらう必要があるんですね。

その為に、タイトルタグや要約タグの記述には共起語を十分に用い、意味がしっかりと伝わるように記述するべきです。

21.奥行きのあるトピックス

話題の深さとGoogleの検索順位とが関係していることは、すでにご存知の方も多いと思います。あるキーワードに対して、あらゆる角度の話題を網羅している記事は、部分的な話題を持つ記事よりもより上位を獲得するとができます。

https://backlinko.com/search-engine-ranking

22.HTMLコードを基にした読み込み速度

最大手検索エンジンGoogleやMicrosoftが運営するBingも、検索結果の順位付けにページ速度を採用しています。読み込み速度は、HTMLコードを基にして計られます。

検索エンジンのボットがクロールする際にHTMLを解析し、読み込み速度としてかなり正確に見積もることができると考えられています。それは、僕たちが普段使用しているツール「PageSpeed Insight」を見ても明らかですよね。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

2018年7月より「スピードアップデート(Speed Updates)」と呼ばれるアルゴリズム変更が行われています。これは、モバイル検索において表示完了速度(表示開始速度・TTFBなどではなく)を順位付けの要素として使おうという物です。しかしその影響は大きくはないと言われ、実際に順位に影響が出るのも「非常に遅いページ」に限定されるだろう、と言われています。

23.Chromeで実測した読み込み速度

Googleは同様に、Chromeでの読み込み時間を収集し、実際の読み込み速度を測定していると考えられています。これにより、限りなく現実に近い読み込み速度の特定が実現できています。

24.AMPを使用しているかどうか

AMPとはAccelerated Mobile Pagesの略で「アンプ」と読みます。読み込み速度に最適化した特殊なHTMLを使い、従来とは比較にならないほどの高速なブラウジングを実現することができます。

AMPが導入された当初、Googleは「AMPをランキングファクターとして用いない」と公言していました。そのことからも、AMP導入の有無はランキング順位には影響しません。しかし、AMPを導入することで、Google検索結果のニュースフィードにランクインすることができます。

Googleのニュースフィードは、ニュース性のあるジャンル(≒キーワード)において、AMPで最適化されたページのみを抽出するニュースフィード「Google News Carousel」を表示します。これに対策ページが出現するか否かは、導入においては大きな差があります。

25.エンティティーマッチ

サイトに掲載しているものが、検索ユーザーの「もとめるもの(エンティティ、実体)」と一致すれば、そのページはより上位を獲得できるはずです。当然のことのように感じますが、これが実はとても難しいものなんです。「検索キーワード」がさすものと「ユーザーが検索するもの」が同じとは限りません。

例えば「世界で一番臭い缶詰」という検索クエリを考えてみましょう。Googleは、この検索結果の答えとしてふさわしいものを「シュールストレミング」だと識別しています。なので、Googleの検索結果の上位に来るべきコンテンツは「缶詰」や「におい」に詳しいサイトではなく「シュールストレミング」に詳しいサイト、ということになります。

僕たちイークスでは「検索意図」という視点で、考えるようにしています。検索しているユーザーが何を求めているのか、そして検索エンジン・Googleはその答えを何だと識別したのか。執筆者側の主観に取らわれず、客観的に分析することが必要です。

26.Googleハミングバード

2013年8月に導入された全く新しいアルゴリズムが「Google ハミングバード」です。今までのように「単語」をもとにページを分析するのではなく、より自然な言葉の流れから、その文章の持つ意味を推測できるようになりました。

このアルゴリズムの導入により、僕たちサイト運営者は、より強いキーワードを求めて記事を執筆するのではなく、テーマとするそのエンティティについて、より自然でより口語的な表現によって情報を記述していくことが求められます。

27.重複コンテンツ

ひとつのサイトの中に複数の「同じコンテンツ」があることは、Googleの検索結果順位に悪影響を与えてしまう危険性があります。同じコンテンツとは、完全な複製でなくとも、同様の内容を指しているものも含まれます。似通った内容を説明しているページや、ボイラープレート的な定型文が大部分を占めるような薄いコンテンツも、注意する必要があります。

28.正規化タグ

カノニカルタグと呼ばれるMetaタグを利用することで、重複コンテンツによるペナルティを回避できる可能性があります。Webコンテンツを構築すると、どうしても重複する(もしくは内容がなかよった)ページが発生していまうことがあります。例えば

  • 新着一覧と日付別アーカイブ
  • 商品ページと、商品の詳細ページ
  • 人気順リストと新着順リスト

その場合は、カノニカルタグを使用しましょう。以下のコードを、<head>タグ内に記述します。

<link rel="canonical" href="{GoogleにインデックスしてほしいURL}">

具体的な記述方法については、GoogleによるCanonicalの説明ページをご覧ください。

29.画像の最適化

画像タグの各要素は、Googleにとって関連性を識別するための条件になっている可能性があります。画像タグに記述する、ファイル名、オルトテキスト、タイトル、要約、キャプションなどの記述がその対象となります。

30.コンテンツの最新性

2010年8月に発表されたアルゴリズム・Googleカフェインは、最新のコンテンツや更新された情報を優先的に表示しようとします。これは、特に最新情報に敏感なジャンルに限ります。最新情報の発生しないようなジャンルにおいては、Googleカフェインアルゴリズムの対象外になると考えられます。最終更新日をしっかりとマークアップし重要性を強調することで、Googleに更新日時を伝えることができます。

Last updated <time class="updated" datetime="2018-02-10T05:49:23+00:00">Feb. 10, 2018</time>

31.コンテンツ更新の規模

コンテンツを改変する規模は、最新性要因に影響を与えます。例えば、誤植を修正したり文章の表現を調整するていどの改編は、ページ全体からするとさしたる変化ではありません。これでは、最新性の要因としては不十分です。それよりも、章(見出しで区切られた文章のグループ)を追加、または削除するような大きな改変を行えば、最新性のシグナルとしてより大きなものになります。

「一語でも改変すれば更新したことになる」わけではありませんので、注意が必要です。

32.ページの更新履歴

ページの更新頻度も、最新性をアピールするための重要な要素です。例えば、毎日、毎週、毎月、毎年…。この更新頻度も、最新性に影響します。

なお、どのくらいの更新頻度がベストか、ということは一概には言えません。これも、業種やそのSEO対策をするキーワードのジャンルによって、理想的な更新頻度が変わっているものと考えられます。

33.キーワードの露出度

SEO対策を行うキーワードは、ページコンテンツの最初の100語に含めるべきだ、と言われています。Google検索結果上位10位に入賞するページと、対策キーワードの位置は相関関係があるといわれています。上位10位に入賞するページの実に80%以上のサイトで、100語以内に対策キーワードが使われていました。

https://ahrefs.com/blog/on-page-seo/

なお、この100語とは英語圏における指標で、日本語に直すと冒頭の1,000字以内での使用と言い換えられそうです。記事全体の位置としては、冒頭5~10%と考えてください。

34.見出しタグにキーワードを使う

タイトル同様、見出しタグ(H2、H3、H4、…)にキーワードを使うことは、Googleに関連性をアピールする要素になると考えられます。しかし、さほど大きな効果は期待できないようです。

Googleのジョン・ミュラー氏は以下のような言及をしています。

“These heading tags in HTML help us to understand the structure of the page.”

『(翻訳)ヘッドラインタグを使うことは、ページの構造を理解するのに役立つ』

実は、見出しタグ(ヘッドラインタグ)は、インターネット黎明期から「文章の構造的理解」に使われてきた、とても伝統的なものです。今はLSIキーワード(共起語)やGoogleハミングバードによる自然言語解析が強力になってきたとはいえ、根底にヘッドラインによる文章構造理解があっても、不思議ではありません。

35.アウトバウンドリンクの品質

アウトバウンドリンクとは、外部へのリンクアウト(発リンク)のことです。権威性のあるサイト(公式サイトや、一般的に権威として認識される「Wikipedia」のようなサイト)へのリンクは、信頼性の面でGoogleから評価を得られると考えられています。

さらには、最近の検証によってそれが裏付けられた、という情報もあります。

36.アウトバウンドリンクのテーマ

Googleは、リンク先のコンテンツを関連性の指標として使っていると考えられます。これは、2003年にGoogleに買収されたヒルトップアルゴリズムから推測されたランキングファクターです。

例えば「車(cars)」について書いたページから、映画関連の他のコンテンツへリンクしていたとします。するとGoogleはこのコンテンツを「自動車」ではなく「(映画の)カーズ」について書かれたものでないか、と推測するかもしれません。

前述のLSIキーワードと同様に、より正しくエンティティーを認識するために、アウトバウンドリンクが利用されます。

37.適切な文法とスペル

適切な文法を使い、正しいスペルで記述することは、SEOにとって品質の高さを表現する要素となります。しかしこのランキングファクターが日本語にも適用されるかどうかは、疑問が残ります。

元々英語圏を対象としているGoogleの検索アルゴリズムは、日本語の扱いは不得手である可能性があります。日本語は、主語を明示せずに記述できたり、行間に意味を持たせることもあります。

Googleハミングバードが導入され自然言語での分析がなされているとはいえ、難解な日本語という言語を扱う僕たちはやはり、文法にも気を付けるべきなのかもしれません。例えば、主語を丁寧に記述したり、暗に含めるような記述ではなく明言するようにすることで、よりGoogleの理解が深まる可能性があります。

38.シンジケートコンテンツ

シンジケートコンテンツとは、あるサイトのコンテンツを第三者サイトに掲載することを指します。これが、合意的かどうかはさておき、コンテンツが重複していることに注意するべきです。すでにGoogleがインデックスしているサイトをコピーしたり引用したりして作ったページは、最悪の場合、Googleにインデックスすらされず、検索結果に表示されない可能性があります。

39.モバイルフレンドリー・アップデート

モバイル(スマートフォン、携帯端末)に最適化されたページは、そうでないページよりもより上位を獲得できる可能性があります。このモバイルフレンドリー・アップデートは、英語圏では「モバイルゲドン(mobilegeddon)」と呼ばれ、恐れられてきました。「モバイル」と「ハルマゲドン(キリスト教の終末論での最終戦争)」と掛け合わせた言葉です。文字通り、デスクトップ(PC)全盛の時代が終わり、大混乱が訪れると考えられてきました。

モバイルフレンドリー・アップデートは2015年に発表され、現在(2018年)では、モバイル・ファースト・インデックスが導入されるに至っています。

40.モバイル・ユーザビリティ

Googleのモバイル・ファースト・インデックス(Mobile First Indexing、MFI)において、モバイル端末で使い勝手のよい(=ユーザビリティをもつ)ページはそうでないページよりも優位であると言われています。

41.モバイルでの隠しコンテンツ

ひとつのページをデスクトップとモバイルの両方に適用しようとするとき、どうしても「モバイルでは表示できない」ものが発生してしまします。つまり、パソコンでは見えるのにモバイルでは「隠された」コンテンツができてしまう、という状況です。

モバイルでも完全に表示できるコンテンツと比較して、隠しコンテンツはインデックスされない可能性があると考えられています。

また、隠しコンテンツは従来、検索結果を意図的に操作する可能性があるとして、危険視されるものでした。これについてGoogle内部の発言として「隠しコンテンツの存在自体は問題ない」としながらも、「本当に必要なものならば、当然見えるべきだ」と述べられました。

42.便利な「補足コンテンツ」

Googleの内部文書とされる「Google Rater Guideline」によると、ユーザーの助けとなる補足コンテンツは、そのサイトのクオリティをはかる指標となるとされています。ページの品質とは、Googleの順位付けに大きく影響する指標です。

ここでいう補足コンテンツとは、どんなものでしょうか。

例えば、海外旅行の情報サイトなら「通貨の為替計算機」、ローンやクレジット情報サイトなら「ローンシミュレーター」、お料理サイトなら「インタラクティブ・レシピ」などが挙げられます。

43.タブで隠されたコンテンツ

スマートフォンサイトでよく見かける「タブ切り替え」コンテンツ。実際に表示されていないコンテンツはランキングファクターとしてはどうなのでしょうか?

結果はずばり、「インデックスされていない可能性がある」とのこと。

そのコンテンツを表示するためにタップやクリックが必要であれば、Googleから見えず、インデックス対象外となる危険性があるため、注意が必要です。

44.外部リンクの数

あまりに多すぎる外部リンクは、ページランクを弱めてしまう可能性があります。ページランクとは、そのページの評価そのもの。外部リンクの品質によっては、自分自身にペナルティを与えてしまう危険性があります。

45.マルチメディア

画像や動画など、マルチメディア要素がページに含まれることは、そのページの品質評価に好影響を及ぼします。ある研究では、Goolge検索結果の順位とマルチメディア要素の相関関係が明らかになりました。

https://backlinko.com/search-engine-ranking

上の図は、Googleの順位と「1つ以上画像が入っていたページの割合」の相関図です。おおよそ93%以上のコンテンツでは必ず画像が挿入されており、より上位のほうがその割合が大きくなっています。(1~3位は公式や通販など特殊な判定が影響している可能性があります)

46.そのページへの向いた内部リンクの数

そのページにどれほど多くの内部リンクが向いているかは、そのページがそのサイトにおいて、どれほど重要かを示す指標となります。リンクの数はいわば「支持の数」です。重要なページほど自然とリンクが集まり、重要ではないページはリンクは向きません。

Googleは、そのサイトの中での重要度の大小を、内部リンクの数によって判別しています。

47.そのページへ向いた内部リンクの品質

そのサイトの中でより権威性の高いページからの内部リンクは、そうでないページからのリンクよりもより重要視されます。

例えば、コンテンツ数の多いカテゴリページや、トップページ、外部からバックリンクを受けているページは、権威性が高いといえます。

48.「壊れた」リンク

あまりに多くの「壊れたリンク(=参照先のないリンク)」が存在するサイトは、放棄されたサイトとして認識される可能性があります。実際にGoogleが内部的に使用していたという「Google Later Guideline」では、サイトのクオリティを判定するために、壊れたリンクを指標として使用していました。

49.読解レベル

Webページの読解レベルをGoogleが分析し推定していることは疑いの余地がありません。事実Googleはかつて読解レベルの指標を公開していました。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

しかし、読解レベルをGoogleが順位付けに使用しているかどうかは疑問が残ります。

一般的により平易な表現をするべきだといわれています。それは、基礎レベルで誰でも読める、ということは、一般大衆をターゲットに出来ているということになるからです。

一方、読解レベルが低いコンテンツとコンテンツミルの関連性を示唆する人もいます。コンテンツミルとは、機械的な方法などで低品質コンテンツを量産し、コンテンツ量によってSEO攻略をしようとするサイトのことを指します。

50.アフィリエイトリンク

コンテンツ内にアフィリエイトリンクを設置することは、ランキング順位に悪影響を与えることはありません。しかしあまりに多くのアフィリエイトリンクを設置することは、品質の低いアフィリエイト記事だと誤認されてしまう危険性があります。

品質の低いアフィリエイト記事の例として

  • 商品紹介などを販売者からコピペし、オリジナルコンテンツが少ないもの
  • ページの大部分がアフィリエイトリンクで構成され、独自のコンテンツが少ないもの

などがあげられます。

51.HTMLエラー(W3C検証)

HTMLエラーが多数発生したり、不適切なHTMLコーディングが多い場合、品質の低いサイトだと判定される危険性があります。SEO業者の多くは、品質の高いHTMLコーディングは、SEOとしての品質を表すと考えています。

ここでいうHTMLエラーや不適切なコーディングは、W3C(HTMLの規格をさだめている団体)のバリデーションサービスで確認することができます。かなり細かい仕様についてまで、正確に分析してくれますが、全てのエラーや警告を対応することは難しいかもしれません。

最低でも、エラーは全て、対応してしまいたいですね。

52.ドメイン権限

すべての条件が等しいと仮定すると、より権威性の高いドメインをもつページの方が、より高ランクに掲載されます。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

上記のグラフは、Googleの検索結果順位と、ドメインオーソリティ(ドメインの持つ権限)の相関関係を図化したものです。SEO業者のいくつかでは、ドメインオーソリティ(ドメインの権威性)を計算して公開していることがあります。

ドメインの権威性とは、バックリンク(被リンク)を受けることで向上します。より多くの被リンクを集めているサイトはそのドメイン権威も高く、Wikipedia、Naverまとめ、Amebaブログなどは90~100のドメインオーソリティが算出されることもあります。

※Googleのドメインオーソリティはかつて「PageRank(ページランク)」という名称で算出され、公開されていました。現在では参照することが出来なくなりましたが、ランキングファクターとしては残っていると考えられます。

53.ページの「PageRank」

Googleの提供していた「PageRank」は、検索順位と完全な相関関係にあるわけではありません。しかし、高い権威性をもつページは、権威的リンクを得られていない(=権威性の低い)ページよりも上位に位置する傾向があります。

54.URLの長さ

長すぎるURLはGoogleの可読性を阻害してしまう危険性があります。実際にいくつかのSEO業者が研究した結果では、わずかながら、短いURLのサイトの方が優位であることが分かっています。

上記の図は、Ahrefs(エイチレフスと読みます)が発表した、URLの長さと順位の相関図です。複数のキーワードにおいて順位別にURLの文字数を調べ、その中央値を並べています。1位のURLが著しく短いのは、公式サイト・サービスサイトがランクインするケースが考えられます。

55.URL階層の深さ

URL階層が浅いページは、サイト構造の中に深く埋もれたページに比べ、権威性の高いページだと判断される可能性があります。

URLでは「/(スラッシュ)」で区切ることで「階層」を表現しています。つまり、スラッシュが多く深い階層に位置しているページよりも、ドメインのすぐ後ろ(ルートだとか、ドメイン直下、と呼びます)にあるページの方が、より高い順位に評価される可能性があります。

これは、日常使っている「パソコンのフォルダ整理」で考えると分かりやすいと思います。よく使うファイルはドキュメントの中でも見えやすい所に置いておきますよね?一方、頻繁には使わないファイルは分類ごとにまとめていき、結果的にフォルダ階層が深くなってしまうことがあります。

Googleはそのページが重要かどうか、その実態をURLから読み取ろうとしている、と考えられます。

56.人間の編集スタッフの存在

Googleの検索エンジン(そしてアルゴリズム)はシステム構築され、全自動で動いていると考えている人が多いと思います。しかし、Googleは検索アルゴリズムの特許出願の際、人間が順位付けを意図的に編集できることを明記しています。

実際にそれが実施されているかどうかは分かりませんが、Google Rater Guidelineの存在などから考えても、実際に活動し、人間の目視で監視している可能性は高いと思います。

注意して頂きたいのは、ランキングファクターとしてここに掲載されている意味です。しばしば、SEOのノウハウを絶対的なランキング条件として誤認する方がいらっしゃいます。これは大変危険です。ノウハウを優先するあまり、人間の視点を軽視してしまうと、「故意のランキング操作」というペナルティを受けてしまう可能性もあります。

SEO対策はあくまで人間視点で行うこと。

これは忘れてはいけない鉄則です。

57.ページのカテゴリー

そのページがどんなカテゴリに属しているかは、Googleにとって関連性の信号となる可能性があります。SEOのターゲットキーワードに密接に関連した名称のカテゴリと、全く関係のないテーマのカテゴリにおいて、関連するページに所属したページの方が、より高い評価を受ける可能性があります。

58.Wordpressのタグ機能

WordPressを利用してサイトを構築している場合、Wordpressタグは関連性の信号として機能する可能性があります。Wordpress向けSEOプラグインを開発するYoast.comが以下のように言及しています。

“The only way it improves your SEO is by relating one piece of content to another, and more specifically a group of posts to each other.”

『(翻訳)SEO効果を高める唯一の方法は、関連する個々のページを繋げ、お互いを特化したひとつの記事グループにすることです』

Yoast.comの主張によると、GoogleはWordpressのタグ機能を認識しており、同じタグでグルーピングすることで「一つの大きなコンテンツ」として、高い評価をしてくれる、ということになります。

59.URLに含まれるキーワード

URLにキーワードが含まれることで、ランキングファクターとしてわずかながら効果があると考えられます。これは、2006年のGoogle内部の発言が情報源となっています。その発言は以下の通りです。

“I believe that is a very small ranking factor. So it is not something I’d really try to force. And it is not something I’d say it is even worth your effort to restructure your site just so you can get keywords in your URL.”

『(翻訳)ランキングファクターとしては本当にとても小さいはずだ。試すことを強制するようなものではないし、URLを再構築してキーワードを入れる労力に見合う価値があるとは言えない』

ほぼ効果がないと否定されたようなものですね。もし既に公開済みのコンテンツなのであれば、このランキングファクターは適用するべきでないといえます。公開済みページのURLを変更することは、そのページが「消える」ことに他なりません。いくら301リダイレクトを行ったところで、Googleにとっては新顔のページを、そう簡単に評価してもらえるとは思えません。

やはり、このランキングファクターの期待値は低い、という判断は間違いなさそうです。

60.URL内のカテゴリー表示

URLの文字列の中にカテゴリーが含まれる場合、Googleはこれを読み取り、スニペットに表示してくれます。これは、そのページがどんなことが書いているのかについて、関連性を示す信号となっていると考えられます。

最近では「リッチスニペット」という仕組みが出来上がり、URL内でカテゴリの表現をおこなわずとも上記のような「パンくずリスト」を表示してくれるようになっています。

61.参考文献と出典

研究論文のように、参考文献や出典を明示することがサイトの品質評価に好影響を与える可能性があります。Googleの品質ガイドラインにも「レビュワー(審査者)は情報源に注意を払うべきだ」との言及がなされています。

しかしこのランキングファクターは、Google内部の人間が否定しています(2015年の発言)。参考文献や出典、外部リンクによりSEO効果を問う質問に対して、Googleのジョン・ミュラー(John Mueller)の発言はこうです。

“From our point of view, this is really up to you.
It is not something that we would say that there is any SEO advantage of linking to someone else’s site. But if you think this is a link that helps users understand your site better, then maybe that makes sense.

So regardless of what you are linking to, maybe a manufacturer of something that you have, a trade organization you are active in, general other government site or some other web site that you think makes sense, if that is something that works for users by all means, go ahead and do that.”

『(翻訳)私たちの視点から言えば、それは本当に、あなた次第。
他のサイトにリンクすることがSEO的に有利とは言わない。でも、あなたのサイトを理解するためにそのリンクが必要だと考えるならば、それは理にかなっているかもしれない。
リンク先に関わらず(例えば紹介したものの製造元や、あなたが所属する貿易業者や、政府関連サイトやそのほかあなたが理にかなっていると思う何かのサイト)、ユーザーの為になるものであれば、それは進めるべきだし、やるべき』

直接的にGoogleが順位付けに使う訳ではないが、遠因的にプラスの影響がある、ということでしょうか。たとえば、そのようなリンクを設置することでユーザーの滞在時間が長くなり(Googleの検索結果ページに戻らない時間として)、結果的にサイト品質のプラス要素になる、ということかもしれません。

ユーザーがそのページに来訪する意図と、そのページでは足りないもの(かつ、ユーザーが求めるもの)をしっかりと見直す必要がありそうです。

62.箇条書きリストと番号付きリスト

箇条書きリストや番号付きリストを用いることで、コンテンツを見やすくすることができます。例えば順序を立てて説明したり、何かしらの候補を列挙するような説明をするとき、文章内で記述するのはとても読みづらく、判別しづらくなります。

リスト形式を使うことで、情報も整理されますしレイアウトを整えることもできます。適度に文章が分割されることで、ユーザーの理解度に好影響をあたえることも出来るでしょう。

そういった理由からも、Googleはこれらのリスト形式を好む可能性があります。

63.サイトマップの優先度

あなたのサイトの内容や構造をGoogleに伝えるために「Sitemap.xml」というサイトマップファイルを使うことができます。サイトマップに書かれている内容は、URL、更新日、更新頻度、そして優先度です。

この優先度が、Googleの検索結果の順位付けに影響を与えている可能性があります。

64.あまりに多くのアウトバンドリンク

Googleの品質ガイドラインに以下のような記述があります。

“Some pages have way, way too many links, obscuring the page and distracting from the Main Content.”

『(翻訳)あるページではリンクがあまりに多く、ページ全体が分かりづらく、メインコンテンツの邪魔になっている』

ここでいう「メインコンテンツ」とは、サイト運営者がそのページで表現したいことであり、ユーザーの検索意図の対象となるものです。リンクが複数あることは、見た目的にも、ユーザー動線的にも、大きな弊害となります。ページに表現すべき内容を見極め、適切なリンクを設置するべきです。

65.ランクインするキーワードの種類

そのページが複数のキーワードでランクインしたとき、そのキーワードの種類数はGoogleにとって品質の評価対象となる可能性があります。

66.ページ年齢

Googleは新しいコンテンツを好みますが、古いページを定期的に更新し、最新情報に保つことが出来れば、同じテーマで新しく作ったページよりも効果的な可能性があります。

67.ユーザーフレンドリーなレイアウト

Google品質ガイドラインには以下のような記述があります。

“The page layout on highest quality pages makes the Main Content immediately visible.”

『(翻訳)最も品質の高いページのレイアウトは、メインコンテンツが直ぐに見えるようにしている』

メインコンテンツとは前述同様、ユーザーが求めるものです。例えばコンテンツヘッダーに広告を貼ったり、別のページへの関連リンクを設置すると、ユーザーがメインコンテンツに行くまでに何回もスクロールする必要が出てきます。それは、ユーザーの導線を妨げるだけでなく、そのページの主題を分かりづらくする、マイナスな施策であるといえます。

68.パークドメイン

ドメインの中には、取得されているにも関わらずコンテンツが生成されず、運営停止状態になっているものが数多くあります。その目的は様々ですが、その中の一つが「転売目的」です。

ドメイン年齢を延ばし、適度なタイミングで転売するために放置されているドメインを「パークドメイン(Parked domain)」と呼び、これらのドメインはGoogleの検索結果から除外されてしまいます。これは2012年12月に実施されたGoogle検索アルゴリズムのアップデートによるものです。

69.有用なコンテンツ

Googleは「品質の高いコンテンツ」と「役に立つコンテンツ」を区別しているだろう、というものです。これは、情報源であるBacklikoの読者、Jared Carrizales氏の発言によるものです。

彼は実例を挙げて説明しています。

Suppose you search for something like [pinched nerve ibuprofen]. The top two results currently are mayoclinic.com and answers.yahoo.com.
Almost anyone would agree that the mayoclinic result is higher quality. It’s written by professional physicians at a world renowned institution. However, getting the answer to your question requires reading a lot of text. You have to be comfortable with words like “Nonsteroidal anti-inflammatory drugs,” which a lot of people aren’t. Half of people aren’t literate enough to read their prescription drug labels: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1831578/

The answer on yahoo answers is provided by “auntcookie84.” I have no idea who she is, whether she’s qualified to provide this information, or whether the information is correct. However, I have no trouble whatsoever reading what she wrote, regardless of how literate I am.

『(意訳)あなたは「圧迫神経+イブプロフェン」という言葉で検索しているとします。上位のサイトは「病院による専門情報」と「Yahoo知恵袋」でした。
「病院による専門情報」は、確かに品質の高いコンテンツだと誰もが認めるはずです。でもそこから答えをえるには、長文を読み、難解な用語を読み解かなければなりません。私たちには、そのページを読むほどの予備知識を持ち合わせていないんです。
一方、「Yahoo知恵袋」では、あるユーザーがその答えを回答しています。彼女が誰なのか、資格を持っている人なのか、正しい情報なのか。残念ながら分かりません。でも、彼女が書いていることは、誰でも読めるし理解することが出来ます』

Googleは、多くの人にとって「ためになる」情報をより上位に評価しようとしています。ここでの例のように、「正確で専門的」な情報が「多くの人にとって欲しいもの」ではない、ということを念頭に置く必要があります。

サイト関連

70.価値があり独自見解に基づくページ

Googleは、ユーザーに取って勝ちがあり、他のサイトにはないような独創的で全く新しい、ユニークな意見を持つサイトを重要視すると考えられます。一方、他のサイトの情報を転載するなどして、ユーザーに取って有益で新しいものを得られないサイトは積極的に排他するはずです。実際に、Googleのヘルプコンテンツでは、内容の薄いアフィリエイトについて指摘されるべきマイナスポイントを具体的に掲示しています。

71.問い合わせページ

Googleの品質ガイドラインには、適切な連絡先を掲載するサイトを優先すると明記されています。単に連絡先情報といっても、問い合せフォームやメール、電話番号、住所の記載など、様々なやり方が考えられますね。また、形式上記載されているだけでなく「実際に使えるものか」も重要な指標になるかもしれません。

ドメインの登録者や連絡先を記載したWhoisも、連絡先情報の一つです。例えば、サイトに記載したそれらの連絡先とWhoisの情報が一致すれば、信頼性の面で優位に捉えられる可能性があります。

72.ドメインの信頼性(トラストランク)

多くのSEO業者は「TrustRank」が非常に重要なランキングファクターであると考えています。事実、最近Gooleが提出した米国特許には「Search result ranking based on trust(信頼性に基づいた検索結果の順位付け)」というタイトルがつけられていました。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

73.サイト構造

しっかりと作り込まれた良いサイト構造(ツリー構造など)はGoogleがコンテンツをテーマ別に整理することが出来ます。クローラビリティが向上し、GoogleBotがページ内を巡回し、またインデックスすることにも一翼を担うことができます。

Googleが僕たちの意図通りにサイトを理解してくれることは、僕たちが作り上げたコンテンツの効果が最大限に生かされていることと同義です。Googleが全てのコンテンツを読んでくれることも同様です。

なお、サイト構造の例として挙げたツリー構造ですが、英語圏では「Silo structure(サイロ構造)」と呼ぶことがあります。サイロとは穀物を貯蓄する縦長の倉庫のこと。TOP→カテゴリ→配下ページへと縦に長い構造を持つことから、そう呼ばれるようです。

74.サイトの更新

多くのSEO業者はサイトにおける更新(特に、新しいコンテンツを公開するなど)が、そのサイト単位の「最新性要素」として働くと考えています。しかし、Google内部の人間の発言では、更新頻度がアルゴリズムに組み込まれていることを否定しています。

以下がその発言です。

“Nope. A site isn’t a machine that pumps out content at a fixed rate. Well, it shouldn’t be :-).”

『(翻訳)いいえ。サイトは固定の比率でコンテンツを組み上げる機械じゃありません。だから、それ(更新ページ数の変化によってGoogleがサイトの評価をかえること)はありません。』

これは、ある人物からの質問に答えたものです。質問の概要は以下の通り、『今まで5ページ更新していたが、それを2〜3ページに減らすと、Googleはそのサイトをどう見ますか?』

Googleのジョン・ミュラー氏が否定したのはあくまで、サイト単位の効果のことに限ります。「固定レートではないから」という理由も、更新による最新性を完全否定するものではなさそうですよね。

75.サイトマップの存在

サイトマップを準備することで、検索エンジンがサイト内のコンテンツをより簡単により完璧にインデックスすることが出来ます。また、視認性を改善することが出来ます。

サイトマップはいわば、Googleのための地図だと思ってください。文字通りですね。どこに、どんなコンテンツがあるのか。そしてどこまで広がっているのか。行き先はもちろんですが、Googleがサイト全体を把握することが重要です。どこまで広がっているか見えない場所なら、地図がないと怖くて探検なんか出来ないですよね。

76.サイトの稼働時間

サイトのメンテナンスやサーバの問題により長時間に渡ってサーバがダウンしている場合、順位に悪影響を与える可能性があります。さらには、問題が修正されない場合はインデックスから削除されることも懸念するべきです。

Googleのジョン・ミュラー氏は発言によると、丸一日のサーバダウンが発生したとして、3週間も経てば順位の変動も落ち着くだろう、しかしそれ以上になるべきでない。とあります。

77.サーバーの立地

サーバーの地理的条件が、サイトの順位に影響を及ぼす可能性があると考えられています。特に地域検索などの場合はその重要性が増します。しかし、Googleの発言ではその影響はとても小さく、Webマスターツールからの手続きで十分対応できる、との解説しています。

78.SSL証明書

GoogleはHTTPSをランキングの条件として使用することを明言しました。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

しかしそれは「タイブレーカー」としての機能にすぎず、さほど重要なのもではありません。

79.利用規約やプライバシーポリシー

利用規約やプライバシーポリシーを準備することは、Googleに対して信頼できるサイトであることを表現することに繋がります。

80.メタ情報の重複

サイト内えのメタ情報の重複は、Googleにとってサイトの可視性を低下させることに繋がります。実際、Googleが提供するSearchConsoleではメタ情報の重複に対する警告が準備されており、Googleがメタ情報を判定基準としていることの裏付けだと考えられます。

81.パンくずリスト

パンくずリストはユーザーに取って使いやすいサイト機能で、ユーザー自身が今どこにいるのかを把握することが出来ます。これはもちろん、検索エンジンにとっても有用です。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

Googleはこのように解説しています。

“Google Search uses breadcrumb markup in the body of a web page to categorize the information from the page in search results.”

『(翻訳)Google検索はWebサイトにマークアップされたパンくずリストを使い、検索結果に表示情報を分類しています。』

実際に検索結果のスニペットに表示されるパンくずリストは、サイト内で表現した通りのパンくずが表示されます。

https://developers.google.com/search/docs/data-types/breadcrumb

82.モバイル最適化

現在では半数以上の検索がモバイル端末からの検索であると言われています。Googleは、サイトがモバイルユーザー向けに最適化されているかどうかを検証しようとしているはずです。

事実、モバイルフレンドリーではないWebサイトには、ペナルティを適用しています。

83.Youtube

YoutubeがGoogle検索結果で優遇されているのは、誰の目から見ても明らかでしょう。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

事実、Search Engine Landは、パンダアップデートのあとにYoutubeのトラフィックが大幅に増加していることを発見しました。

84.サイトのユーザビリティ

利便性が悪く、移動が難しいサイトはランキング順位を落とす危険性があります。注目するべき指標は、サイト滞在時間、ページビュー数、直帰率などです。これはGoogle RankBrainとよばれる検索アルゴリズムの機能です。

85.Google AnalyticsやGoogle Search Consoleの使用

Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを利用すると、Googleの検索結果へのインデックスが効率化されると考える人がいます。また、Googleが内部のサイト内部の正確なデータを使えば、より検索順位への影響を与えるかもしれません。

しかし、Googleはそれを神話だとして、否定しています。

86.ユーザーのコメントやサイトの評判

Yelp.com(アメリカの口コミサイト)などのサイトに掲載されたサイトの評判は、Googleアルゴリズムの中で重要な判断基準として認識されている可能性があります。

Googleは、悪徳業者が悪評のレビューを宣伝として活用していることについて、記事を投稿しています。現時点では、Googleは偽装された評価を正確に判別できなかったり、口コミサイトのnofollowタグのために情報源が制限されてしまう状況下にあります。しかしそれに対して日々改善を加えている、と明言していることからも、Googleが以下に、ネットのレビューを重要視するべきだと考えているかが伺えます。

バックリンク要素

87.リンク元のドメイン年齢

取得から年月を経ている古いドメインからのリンクは、新しいドメインよりもより強力な効果が期待できます。

これは、ドメイン要因の「ドメイン年齢」と同様、より強いランキングファクターを持つサイトからリンクされている、という指標になります。

88.リンク元のドメイン数

リンク元のドメイン数は、Googleの検索アルゴリズムの中でも最も重要なランキングファクターの一つです。Backlinkoは1万件のGoogle検索結果を分析して、それを裏付けるデータを発見しました。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

上記の図は、Google検索結果での順位と、参照されているリンクのドメイン数の相関関係を表したものです。上位に行くにつれて参照ドメイン数は大きくなっているのがはっきりと表れています。

多くのドメイン数から参照されることは、多くのサイト運営者に支持されたページであることの証明ともなりえます。

89.リンク元のCクラスIPの数

参照元サーバのIPアドレス(サーバ固有のインターネット上の住所のこと)のうち、Cクラスと呼ばれる部分の種類が多いページのほうが、より評価をされる可能性があります。

IPアドレスは、同じサーバ、同じホスティング業者を利用すると、似通ったIPアドレスが割り当てられてしまいます。

Cクラスが違うということは、別々のサーバ、別々のホスティング業者を利用している可能性が高い、ということ。ドメイン数は複数取得することで自演なども可能ですが、CクラスIPが違う(=別のネットワークを準備する)のは容易ではありません。

これは、アメリカのSEOコンサルタント「GoodROI(グレッグ・ニランド氏)」がWebmaster World.comで言及しています。

“In case you were wondering, Google will give significantly more link power love if your inbound links are on different c class ip addresses. I just finished a project and it was a dramatic ranking boost when we made this change.”

『(翻訳)あなたが疑問に思っていたように、Googleは、異なるCクラスIPからのリンクに大幅にパワーを向上させます。私はあるプロジェクトにおいて、この改良を行ったところ劇的なランキング工場を得ることができた。』

90.リンク元のページ数

リンク元になっているページの総数は、たとえ同じドメインからのリンク出会っても、ランキングに好影響を与える可能性があります。

91.バックリンクのアンカーテキスト

Googleオリジナルのアルゴリズムの概要には以下の言葉bがあります。

“First, anchors often provide more accurate descriptions of web pages than the pages themselves.”

『(翻訳)第一に、アンカーはそのページのコンテンツよりも正確に記述されることが多い』

以前に比べてアンカーテキストの持つ影響度は低くなっているのは確かです。キーワードの埋め込みや不自然なアンカーテキストなど、過剰にアンカーテキストの対策を行うことはスパム判定の危険性があります。それでも、キーワードが豊富なアンカーテキストは、強い関連性のシグナルとなりえます。

92.画像リンクのAltタグ

Altタグとは「Alternate(代替)タグ」という意味を持ち、画像が表示されないときなどに変わりに表示されるテキストのことです。

画像リンクを設置する場合、アンカーテキストとしてAltタグの内容が読み取られます。

93..eduや.govからのリンク

Googleのマット・カッツ氏は、トップレベルドメイン(TLD)のランキングファクターとしての重要性を否定しました。しかし、教育機関を表す「.edu」や政府組織を表す「.gov」からのリンクならば、一般的なリンクとは違う重要性があると、多くのSEO業者が考えています。

なお、上記例はグローバルなTDLであり、日本では教育機関なら「.ed.jp」、政府関連機関なら「.go.jp」が用いられ得ることが多く、このランキングファクターも、そのように読み替えて差し支えないと考えられます。

94.リンク元のページオーソリティ

Googleはページランクと呼ばれる権威測定をしていると考えられますが、リンク元の権威性が高いと、バックリンクを受けているその効果も高いと考えられます。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

95.リンク元のドメインオーソリティ

リンク元のページオーソリティ(=Pagerank)同様、ドメインの権威性もリンク価値に影響を与える可能性があります。例えばリリースしたてのWebサイトよりも、老舗のサイトの方からのリンクの方がよりバックリンク効果が高くなるという考え方です。

96.競合対象からのリンク

同じキーワードの検索結果に表示されるようなサイト(検索結果においての競合サイト、競合ページ)からリンクをもらうことは、その特定のキーワードでの順位付けに対してより高い効果が得られる可能性があります。

97.予期されたサイトからのリンク

これは一部のSEO業者が指示していることで、Googleが第三者サイトからのリンクを「信頼性を評価する条件」にする、というものです。どの業界でも一定の信頼のおけるサイトがあると思います。そんなサイトからリンクを得られるようなサイトのみが、信頼できるページだという考え方です。

98.「悪いご近所さん」からのリンク

悪質なサイト(アダルトサイト、低品質なサイトなど)が同じサーバや同じネットワークに含まれる場合、たとえ高品質なサイトを提供していたとしても、悪質運営者と仲間だとみられ、不当に評価を下げてしまう可能性があります。

海外SEO業者ではこの悪質な同居人を「Bad Neighbors(バッドネイバー=悪い隣人)」と表現しています。

自分が使っているサイトと同じサーバ、もしくは同じネットワークには、どんな同居人がいるのか。You get signalの「Reverse IP Domain Check」なら自分のドメインを入力することで隣人を調べることができます。

https://www.yougetsignal.com/tools/web-sites-on-web-server/

上記の画像は、僕たちイークス【公式サイト】のIPを調べた結果です。僕たちは専用サーバで運用しているため、同居人は検出されませんでした!

99.第三者による投稿

サイト内に第三者による投稿(ゲストユーザーやシンジケート記事など)が存在する場合、注意が必要です。Googleはこの手の記事の共有について許容していますが、それがあまりに大規模だったり、品質が低かったり、サイトのジャンルと関係のない情報だった場合、スパムだと認識される可能性があります。

ゲスト投稿を受け入れることで得られる効果(他のサイトへ書き込んだリンクなど)はさほど大きくなく、むしろ前述のようなリスクを検討する必要があると言えます。

GoogleのWebmasterブログでは、大規模なゲスト投稿がどのような影響を及ぼすか、解説をしています。

100.広告からのリンク

Googleの説明では、広告から導入するためのリンクにはnofollow設定をする必要があります。nofollow設定は、リンクタグの属性値として設定可能です。しかし実施には、Googleは広告リンクかどうかを判断し、自動的に除外すると考えられます(SEO効果がプラスになることはありません)。

101.ホームページの権威性

参照ページのホームページへのリンクは、サイトの評価に対して重要なランキングファクターとなる可能性があります。

102.Nofollowリンク

SEOに携わる方なら一度はこの「nofollowリンク」論争を聞いたことがあると思います。Googleの正式な回答は以下の通りです。

“In general, we don’t follow them.”

『(翻訳)一般に、私たちはそれら(Nofollowリンク)を見ない』

上記の発言は、少なくともある特定の場合には「nofollowリンクも評価するのでは」と推測することが出来ます。また、ある一定の割合でnofollowリンクが発生することは、自然なリンクプロファイル(リンク関連の評価)であることを表現することに繋がるかもしれません。

103.リンクの種類の多様性

ある一つのページからだけリンクが発生することは、不自然なリンクの特徴とみられる可能性があります。つまり、リンクスパムだと判定される可能性があります。

例えば外部リンク施策として、例えば投稿サイトのプロフィールページだけ、ブログのコメントだけ、というリンクの貼り方が、作為的なリンクとしてマイナス評価につながる可能性がある、というのです。

特定のサイトの複数のサイトからリンクが発生している方が、より自然なリンクだと言えます。

104.「スポンサーリンク」というリンク

アンカーテキストとして「スポンサーリンク」だったり「パートナー」などの表現をしている場合、リンクの価値を落としてしまう可能性があります。

リンクが効果を生む理由は、あるサイトを評価した結果生まれる「参照」が、リンクの原義であるからです。言い換えれば、スポンサーだから、という理由でリンクを貼ることは、評価として値しない、という考え方です。

105.文中リンク

ページのコンテンツの内、文脈の中に設置されたリンク(文中リンク)はより強力な意味を持つと考えられています。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

文章の中にリンクがあるということは、アンカーテキストが文章だったり、アンカーテキストが文章の一部となっているはずです。リンクの周囲に文章があれば、Googleはそれらを関連するキーワードだと認識する可能性があります。

また逆の見方では、記事のフッターなどについているリンクはいかにも機械的で、意図的ではない感じがあります。そういった見方でも、文中のリンクの方がより効果をもつことは、納得できるランキングファクターです。

106.過度な301リダイレクト

Googleがサイト運営者に向けた解説動画によれば、バックリンクの飛び先が301リダイレクト(301 Moved Permanently)で移動する場合、被リンク効果は減少してしまう恐れがあります。

107.内部リンクのアンカーテキスト

内部リンク(同じドメイン内の別ページからのリンク)も、一定の効果があると考えられています。しかしそれは、外部から受けるバックリンク(外部被リンク)よりもはるかに小さな評価しか生まないと考えられます。

108.アンカータグのtitle属性

リンクを設置するアンカータグ(通称「aタグ」)のHTML属性のうち、titleという物があります。

<a href="https://exaf.jp/seo_ranking_factors" title="ランキングファクターの解説です">【2018年版】Google SEOランキングファクター日本語版・完全リスト(解説&翻訳)</a>

上記は、この記事へのリンク例(HTMLソース)です。title属性とはその名の通り、リンクにタイトル付けをするもので、マウスオーバーをするとバルーンが表示されるものです。この属性の値にどういうことが記述されているか、はリンクの意味付けに影響を与える可能性があります。

109.参照元ドメインの国別TDL

グローバルターゲティングの観点では、国別TDL(トップレベルドメイン、.jp、.tvなど)を持つサイトからリンクを受けることは、その国での順位付けに優位に働く可能性があります。

110.コンテンツ内のリンク位置

リンクが設置される位置によって、リンクを受けた時の評価のパワーが変わると考えられます。コンテンツの冒頭部に設置されたリンクの方が、コンテンツの文末に設置されたリンクよりもより高い力を発揮するはずです。

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111.ページ内のリンクの位置

Webページの構成要素のうち、どの要素にリンクを設置するか、でその効果は大きく変わると考えられています。一般的には、コンテンツ(メインコンテンツ、本文)に設置されたリンクの方がより評価が高く、サイドバーやフッターなどの領域に設置されたリンクは逆に、大きな力を発揮できない恐れがあります。

これは、リンクの露出度やそれを見るユーザーの注目度が影響していると考えられます。

112.サイトテーマの関連性

類似したサイトからのリンクは、完全に無関係なサイトからのリンクよりもはるかに強力だと考えられます。これは、www.webmasterworld.comで紹介された、元Googleスパム対策チーム社員の発言で裏付けられています。

“Not only this but take PR for example, getting a link from a high PR page used to always be valuable, today it’s more the relevance of the site’s theme in regards to yours, relevance is the new PR.”

『(翻訳)PR(PageRank)を例にとると、かつては高いPRからのリンクだけが価値あるものだったが、現在ではそれらのサイトとの関連性がより高い価値をもつんだ。関連性こそが新しいRPなんだよ。』

113.ページ単位の関連性

関連するテーマを持つページからのリンクも同様に、高い価値を持つと考えられます。テーマの算出にはTF-IDF数値のような潜在意味解析などの手法が用いられると考えられます。

114.タイトル内のキーワード

リンク元ページのページタイトルに対策キーワードが含まれる場合、そのキーワードの評価においてはより強い効果を表すと考えられます。

115.リンク獲得速度

サイトに対するリンク獲得速度(バックリンクが増えていく度合い)が一定に増えて行っている場合、Google検索結果ページでの順位上昇に大きな影響を与えると考えられます。

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上記はリンク獲得数の例です。一定速度で増えていくリンク数は、そのサイトがいかに人気かを読み取る指標となります。逆にこれが一定では無い場合、最悪の場合はスパム判定を受ける可能性もあります。

116.リンク減少速度

前述のリンク獲得速度とは対照的に、マイナスに向いている(=減っていく)場合は評価が下方修正されると考えられます。

117.ハブページからのリンク

Googleのヒルトップアルゴリズムは、特定のテーマにおいて最も豊富な情報を持つページ(=ハブページ)からリンクを受けるページに対し、特別な評価を与えると考えられます。

ヒルトップアルゴリズムでは、まず「エキスパート(専門家)」ページを探すことから始まります。エキスパートページとは、様々な分野にわたり関連情報を掲載し、または参照リンクを持つページのことです。多くのページに参照することからおのずと「ハブページ」としての性格も持ちます。それらの「エキスパート」から多くの参照を得ているページが「オーソリティ(権威)」ページとして判断されます。

118.権威サイトからのリンク

権威性が高いとみなされるサイトからのリンクは、無名のサイトからリンクを受ける場合よりもより大きな評価を受けると考えられます。

119.Wikipediaからの参照リンク

多くのSEO業者は、Wikipediaから参照リンク(参考資料、関連項目としてのリンク)が権威性や信頼性の評価に影響すると考えています。Wikipediaから設置されるリンクはnofollow設定がなされますが、公的に認められているメディアからのリンクという点で評価されると考えられます。

120.リンク周辺の共起語の存在

共起語とは、あるキーワードと共に想起される言葉のこと。バックリンクの設置場所の周辺に共起語が存在していれば、Googleはそのバックリンクの属性(テーマ)をより詳しく正確に認識することができます。

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上記は共起語のイメージ図です。「Take a Test Drive(試乗する)」というリンクに対して、周囲には車関係のキーワードが配置されています(「Ford(フォード、メーカー)」、「Mustang(マスタング、車種、エンジンの形式)」、「2017 Model(2017年式)」、「New Car(新車)」など)。

(なお、表記はCo-citations=共引用となっており、厳密には、並べて引用されるべきことば)

121.バックリンクの年齢

Googleの特許出願の内容を鑑みると、新たに設置された年の若いリンクよりも、設置から時間が経過した古いリンクのほうが、よりランキングに対する影響力が強いと考えられます。

122.リアルサイトからのリンクと“スプログ”からのリンク

「スプログ(Splog)」とは、Spam+Blogからできた造語で、プロモーション用に疑似的に作られたブログのことを指します。英語ではSpam Blog、Auto Blogとも言います。この記事をご覧のかたにも、心当たりがあるのではないでしょうか。

ブログサービスの活用はSEOにとっても重要な課題ですが、Googleはすでにこれらの「スプログ」と、実際にユーザーが運営しているリアルサイトの区別をつけており、そのリンクの重みづけがなされているのではないかと考えられます。

両社の判別には、例えばブランドとユーザーの交流(コメントなどの)といった情報が用いられているはずです。

123.自然なリンクプロファイル

リンクに関するプロファイル(=状況)がより自然なサイトは、ブラックハット戦略で構築されたサイトよりもはるかに高ランクに位置付けられ、またGoogleのアルゴリズムアップデートの煽りを受けづらく、安定しています。

ブラックハットとは「悪意のあるハッカー」を表す隠語ですが、意図的にランキングファクターを悪用しようとする自演リンクやリンクファームなど、悪意に満ちたSEO施策のことを「ブラックハットSEO」と呼びます。

124.相互リンク

Googleの開設するリンクプログラムのページには、問題があるリンクスキームとして過度な相互リンクについての記述があります。

125.UGCからのリンク

UGC(User Generated Content、ユーザー生成コンテンツ)とは、サイトのコンテンツのうち、ユーザーの意思によって構築したものを指します。例えば有名なブログサービス「Ameba」を例にとって考えると、Amebaの運営が管理・更新しているページからのリンクと、Amebaに登録しているユーザーが作っているコンテンツ(UGC)は、明確に区別できますよね。

Googleも、これらの違いを判別できるようになっており、サイト運営者が設置するリンクよりもUGCから自然発生的に生まれたリンクのほうが、より重要度が高いと考えられます。

126.301からのリンク

301リダイレクトによるリンクは、通常のリンクに比べてリンク効果が弱くなる可能性があります。しかし、Googleのマット・カッツ氏は「301はダイレクトリンクに似ている」と発言しており、懸念するほどの低減はないのかも知れません。

127.Schema.orgを使用しているか

schema.orgとは、構造化データのことを指します。構造化データとはより正しいWebサイトの把握のために、Googleが推奨しているもので、schema.orgはその枠組みを管理しているサイトです。

構造化データが直接的にランキングに影響を及ぼすことはない、と言われていますが、構造化データを適用することでリッチスニペットを形成することができます。リッチスニペットはSERPs(Google検索結果ページ)のクリック率(CTR)に好影響を与えることが分かっています。

https://backlinko.com/google-ranking-factors

SERPsで高いCTRを出すWebページは、Google検索順位で優遇されるため、遠因的ではありますが、ランキングファクターとして有用である、という考え方です。

128.リンク元のトラストランク

Googleアルゴリズムのうち、そのサイト(やページ)の信頼性を示す指標を「TrustRank(トラストランク)」と呼ぶことがあります。

リンク元のサイトの信頼性が高ければ、バックリンクによって得られるTrustRankの効果はより大きくなります。信頼される人から「この人は信用できるよ!」と言われれば、確かにその信頼できそうな気がしますよね?

逆にバックリンク元のサイトの信頼性が低ければ、バックリンクによって当たえられる信頼性の向上も小さなものに収まってしまいます。

129.ページの中のアウトバウンドリンク数

バックリンクによって与えられる効果にの総量には上限があります。より具体的には、あるページに設置されている外部向けのリンク数が多い場合、一つ一つのリンクの価値は低くなってしまいます。

130.フォーラムからのリンク

フォーラム(掲示板サイトなど)からのリンクは非常に価値の低い設定となっている可能性があります。Googleのリンクプログラムの解説ページにも、作為的なフォーラムやコメントからのリンクは「悪質なリンクプログラム」だとしています。

131.リンクするコンテンツの文字数

リンク元のコンテンツの文字数が多いほど、より高い効果が得られると考えられます。例えば1,000語の記事のリンクと25語の要約文とを比べた場合、記事からのリンクの方がより高い効果を得られると考えられます。

132.リンクするコンテンツの品質

品質の低い貧相な文章や、スピンコンテンツのような悪意のあるコンテンツは、ちゃんと書かれたコンテンツに比べてリンクの価値は低くなります。

スピンコンテンツとは、コンテンツの重複が無いように類義語で単語を差し替えるなどの偽装を行ったコンテンツです。ワードサラダなどと同様、作為的で悪意のある、悪質なコンテンツのことを指します。

133.サイト全体にわたるリンク

バックリンクを設置する際に、フッターやサイドバーなどを利用して、あたかも複数のリンクが設置されたかのように装うことができます。これを「サイトワイドリンク(site-wide link)」と呼びます。

Googleのマット・カッツ氏の発言によれば、これらのリンクは「ひとつの」リンクとしてみなされると考えられます。

ユーザーの行動関連

134.RankBrain

RankBrain(ランクブレイン)はGoogleのAIアルゴリズムです。その存在は有名ですが、その役割についてはいまだに議論をもつアルゴリズムの一つでもあります。

多くの人々は、RankBrainの役割は「ユーザーが検索結果についてどんなアクションを起こすか」を分析することだと考えています。そしてそれぞれのユーザーの行動の結果によって、ランキングファクターとして機能する、というのです。

135.SERPsでのキーワード別クリック率

Googleが解説した資料によると、あるキーワードの検索結果の中で高いCTR(クリック率)を得たページは、そのキーワードにおいての検索結果順位に大きな飛躍がもたらされるといいます。

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136.SERPsでの総合クリック率

キーワードにかかわらず高いクリック率を誇るサイトは、ユーザー行動のランキングファクターとして高い評価を得ると考えられます。言い換えれば、サイト全体のクリック率は、サイトの品質スコアとして機能している可能性があります。

どんなキーワードに対してもクリック率が高い場合とは、どんなものでしょうか?例えばとても有名なページであれば、どんなキーワードの検索結果においてもユーザーはクリックしやすいのではないでしょうか?Googleが「多くのユーザーが好むサイト」の選定方法にCTRを使っても、不思議ではないですよね。

137.直帰率

すべてのSEO専門家が同意しているわけではないのですが、実際のユーザーの行動を品質のテスターとして使っている可能性があります。高い直帰率が出てしまうページは、その検索結果ではよい地位を得ることはできません。(たとえ直接的なランキングファクターとして使われなくとも、結果的にそうなるはずです)

最近のSEMrushの研究では、Googleが行う順位付けと直帰率の間には直接的な相関関係があったことが発見されています。

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138.ダイレクトトラフィック

Googleが、Google Chromeのユーザーデータを利用してサイトにアクセスした人数やその頻度を確認していることが分かっています。ダイレクトトラフィックの多いサイトは、ダイレクトトラフィックのほとんどないサイトに比べ、品質スコアの高いサイトだといえます。実際に、SEMrushが発表した研究の中には、直接導入とGoogle順位の間に相関関係があることが分かっています。

139.リピートユーザー

リピート来訪の多いサイトは、Googleランキングが上昇すると考えられます。これも品質スコアとして考えられ、サイトのクオリティが高いからこそ、ユーザーの再来訪が発生する、という考え方に基づいています。

なお、ダイレクトトラフィックとリピーターの存在は、比例的に相関していると考えられます。

140.ポゴスティッキング

Googleはポゴスティッキングと呼ばれる特殊な直帰パターンをGoogle検索結果の順位付けに使用している可能性があります。ポゴスティッキングとは、ユーザーがSERPsを基点としてサイトを閲覧し、導入と直帰を繰り返すさまを表しています。

ポゴスティッキングが発生した場合、ユーザーが定着しなかったサイトは著しく順位を下げる可能性があります。

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なお、ポゴスティッキングとは「Pogo-stick+ing」ですが、Pogo-stickとはおもちゃの「ホッピング」のことを指します。

141.Chromeのサイトブロック機能

かつてChromeに実装されていたサイトブロック機能は、Pandaアップデートがそのデータを品質スコアの指標として使用していたと考えられていました。今でも、その機能が残っているかもしれません。

142.Chromeのブックマーク

GoogleがChromeの使用状況をデータとして収集しているのは周知の事実です。もし多くのユーザーのブックマークに入っているサイトが分かるのであれば、そのブックマークのページは、検索結果において優遇されるはずです。

143.コメントの数

コメントが多くついているページは、品質面やユーザー行動の面においての指標になります。事実、Googleの内部の人間が「コメントには一定のランキング効果がある」と発言しています。

https://www.seroundtable.com/google-community-help-a-lot-with-ranking-21994.html

144.滞在時間

Googleはユーザーの滞在時間に注目しています。滞在時間とは、Google検索から来たユーザーがサイトに入ってきて、どれくらいの時間を消費したか、という指標です。これはたまに「長いクリック」「短いクリック」などと表現されます。長い時間を費やしたほうが、より高い評価を得られるはずです。

Google独自のルール

145.QDF(Query Deserves Freshness)

近年のGoogleアルゴリズムの特徴でもある、QDF(Query Deserves Freshness)。直接的な意味は「最新性を評価するべきクエリ」という意味になるでしょうか。特定のキーワード(クエリ)において、最新コンテンツをより強調する仕組みがあると考えらえています。

例えばプロスポーツの勝敗結果や世界的トップニュース、リアルタイムで放映されているテレビの内容などが、最新情報に価値があるクエリだと言えるでしょう。

特定のキーワード(もしくは特定の業界)のランキング対象となるクエリは、新しいほどより高い評価を得られる可能性があります。

146.QDD(Query Deserves Diversity)

QDFと並んで検討されることが多いアルゴリズムがQDD(Query Deserves Diversity)です。言葉の意味は「多様性が価値を持つクエリ」となります。特定のキーワード(つまり、クエリ)において、多様性(内容がちがうものが複数のもの)が評価される、というアルゴリズムです。

よく例に挙げられるのは「マック」です。ファーストフードの「マック(マクドナルドハンバーガー)」、パソコンブランド「マック(マッキントッシュ)」、化粧品の「マック(MAC)」など、ひとえに「マック」と言っても別々の”実体(=エンティティ)”を指すことがお判りだと思います。

ではこういった”あいまいな”検索するユーザーに対してGoogleのアルゴリズムは「何を表示する」のでしょうか。

答えは「すべて」です。ユーザーがどの「マック」のことを指し示しているのか分からない場合、Googleは多様性をもった(複数の検索結果が含まれる)状態で検索結果を表示しようとします。それが、QDDの機能です。

147.ブラウザの履歴

これは実際に感じる方もいらっしゃるかもしれません。Googleは、そのユーザーが良く利用しているサイトの順位を、より高く評価すると考えられています。これは一時期は「パーソナライズ検索」と呼ばれているもののひとつです。

148.ユーザーの検索履歴

連続して検索した内容は、のちの検索結果に影響を及ぼします。例えば、「レビュー」と検索した後に「トースター」と検索したとします。その時の検索結果では「トースターの口コミ」のサイトがより高い順位で評価されているはずです。

149.強調スニペット

強調スニペットとは、Googleの検索結果の一番最初に出てくる特殊な検索結果のことです。Wikipediaの抜粋が表示されたり、映画のキャスト一覧や画像リストなど、様々なものが表示されます。「ダイレクトアンサー」「アンサーボックス」と呼ばれることもあります。

これは特定のキーワードにおいて、直接的にユーザーの求めている「答え」を表示する者のです。

SEMRushの研究によると様々な要素によって選定されている可能性があると分かってきました。コンテンツの長さ、書式、ページの権威性、HTTPSの有無など多数の条件によって選定されていると考えられています。

150.地域ターゲティング

地域を特定する検索結果の場合、Googleは収納サーバの地理的条件や国別TLDなどの条件を比較し、該当する地域の情報を優先的に表示すると考えられています。

151.セーフサーチ

セーフサーチとは、Googleを利用するユーザーが個別に設定することがが出来る、検索結果の安全性設定の事です。セーフサーチが設定された検索の場合、アダルトコンテンツやその他、公序良俗に反するページが、検索結果から除外されます。

152.Google+サークル

Google+のサービス自体は活発ではありませんが、Googleでの検索結果に影響を及ぼす可能性があります。Google+のアカウントにおいて、サークルに追加したユーザーやサイトは、Google検索結果に表示されることになります。

153.YMYLワード

YMYLとは「Your Money Your Life」という意味で、お金や生命(健康など)に関わるキーワードに対しては、評価するべき品質スコアの基準値を高く設定していると考えられています。

154.DMCA申し立て

DMCAとは「Digital Millennium Copyright Act(デジタルミレニアム著作権法)」のことです。アメリカで制定された法律で、法的な面では日本には関係のないものですが、GoogleのアルゴリズムがDMCAに準拠しているため、検索結果には大きな影響力を持つことになります。

具体的には、DMCAの異議申し立てが多く寄せられているページ(もしくはサイト)に対して、制裁措置をとる、ということです。

155.ドメインの多様性

2012年に適用されたとされるアップデートで「ビッグフット・アップデート」もしくは「ドメイン・クラウディング・アップデート」と呼ばれるものがあります。これは、ひとつのサービスに対して複数のドメインが割り当てられている場合(サブドメインも含む)、それを削減することで、より多くのドメインが検索結果に含まれる(=ドメインの多様性が改善される)というアルゴリズムです。

言い換えれば、ひとつのサービスに対して複数のドメインで運用している場合、それらのサブドメインや兄弟ドメインたちの評価が大きく目減りしていると考えられます。

156.ユーザーの取引に関する検索結果

Googleの検索結果では、フライト検索のようなショッピング関連の検索(=キーワード)に対して特別な検索結果を準備することがあります。

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157.ローカル検索

身近な実店舗など、「ローカル検索」と呼ばれる検索の場合、その検索結果は通常検索よりも上位に表示されます。

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158.トップニュース・ボックス

特定のキーワードによっては、トップニュース枠(英語では、Top Story Box)が表示されることがあります。例えば日本語では、「離婚 ニュース」「ドラフト」「iPhone」など、多くの人が注目している話題や、ニュース性の高いトピックが対象となります。

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※上記の例は本稿執筆時にトップニュース・ボックスが生成されたものです。状況によっては変化する可能性もありますのでご了承ください。

159.大手ブランドの優遇

ヴィンス・アップデート」と呼ばれる小規模アップデートが2009年3月に実際されたと考えられており、その結果、特定キーワードにおいて大手ブランドがより優先して表示されるようになった、と言われています。

このヴィンス・アップデートは一般的なキーワードやロングテールキーワードにはほとんど影響せず、特定のキーワードにおいてのみ、信頼性やPageRank、品質スコアにおいての微調整をおこなったものだ、とGoogleのマット・カッツ氏が説明しています。

160.ショッピングの検索結果

特定キーワードにおいては、Googleショッピングの検索結果が表示されることがあります。

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161.画像の検索結果

Google画像検索の結果が、通常のキーワード検索に表示される場合があります。Googleがそのワードにおいて画像の重要性を認識しているときに発動していると考えられえるでしょう。

ターゲットキーワードの検索結果に画像検索結果の枠が表示される場合、SEOの内部施策においても、画像に関連する施策をおこなうと、良いかもしれません。

162.イースターエッグ検索

Google検索結果ページには、特定のキーワードにおいて「いつもとは違う動きをする」ことがあります。「イースターエッグ」というのは、アプリケーションソフトなどに仕込まれた「本来の働きとは無関係なメッセージ」のことを指し、キリスト教の復活祭(イースター)にちなんでいます。

Googleで楽しめるイースターエッグは複数あり、「一回転」「斜め」「BLINK」「はてなブロック」「ライフゲーム」などが挙げられます。

※一部の端末では再現されない可能性があります。

163.ブランド向けの単一サイト結果

Googleの検索アルゴリズムによって通常は、SERPsには複数のドメインの検索結果が表示されます。ひとつのドメインのページが複数表示されることはほとんどありません。

しかし、あるブランド関連のキーワードにおいて、ひとつのブランド(≒ドメイン、サイト)からの検索結果が複数表示されることがあります。

例えば、「Google」の検索結果に表示されるページは、トップニュース枠を除きすべて「Google関連のページ」になっています。ドメイン多様性のアルゴリズム(ビックフット・アップデート)の観点からも、本来なら同じドメインやサブドメインのページは表示されないはずです。

ユーザーの意図がある程度明確に推定される場合は、(必要に応じて)特定のドメインからの出力結果が優先して表示されると考えられます。

164.ペイデイローン・アップデート

2013年6月にリリースされたアルゴリズムで、スパムサイトが多く存在するようなキーワード(成人向けコンテンツなど)を対象にしたアップデートです。リリース直後のアメリカ本国の状況では、検索クエリの0.3%のみが対象になると言われていたものの、最終的には4.0%がその対象になったと言われています。

ブランド関連

ブランド関連のランキングファクターについては随時公開いたします。

ランキングファクターでSEO策のブラッシュアップを!

ランキングファクターは検索エンジンのアルゴリズムが順位付けの条件に使用している(と思われる)指標です。しかしこれを知っただけで、検索順位が向上するわけではありません。

必要なのは、ランキングファクターを改善するアイデアと、具体的な施策と行動、そして効果測定が大切です。

ランキングファクターは全部で200を超える種類が提唱されています。今回は全ての掲載いは至りませんでしたが、随時調査出来次第、このページで公開させて頂きと思います。

このページが、SEOに取り組む皆さまの一助になればと願って。

それでは。


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